シリーズ〜波瀾万丈、岩野の20代〜

今回でシリーズ第3話目です。(はじめて読む方は、2つ前のものからお読み下さい。)


BLuckの前身となるSET6は、アクターズスクールの名前が『SETアクターズスクール北海道』という名称だったために、そこに通う6人の生徒という意味で単純にSET6と名付けたものでした。
ただSET6(現BLuck)は、あくまでも一スクール生徒であり、他の同じ月謝を払って通う生徒達と比べて贔屓(ひいき)になるような事は会社的には出来ないわけです。
そんな中、ストリートライブや小さいお祭りの出演をしていた時からの私の育成方法の一つに、『なるべく衣装の使い回しはしない。』というコンセプトがありました。
完璧にとはいきませんでしたが、イベントの度に、新しい衣装を用意していました。
BLuckになってからも、そのコンセプトを続けていました。
その衣装代を、会社からはひいきになるから出せないので、私のアルバイト代から、毎回買っていました。
正直バイトと仕事の毎日で遊ぶ時間なんて全然なかったので、自分の事にあんまりお金がかかんないわけです。(^_^;)苦笑

からしてみれば、それも個人的にひいきだと思われるかもしれませんが、私の考えには、『まずは一つ、スクールから夢を叶えるという成功例を出すことが、他の多くの生徒達の道しるべになるはず』と思っていたためです。

その成功例の一つにしようと私が集めて結成させたグループが、SET6であり現在のBLuckでした。

その時のメンバーは、福田、川原、三田地、佐藤の現4名に、大谷と、私が札幌のゲームセンターでスカウトしてきた菅野の6名でした。

そして事件は起きます。


テレフォンアポインタの仕事を終え、スクールに向かう時に1本の電話がかかってきました。
『岩ちゃん、スクールの電気がつかないんだけど。。。。』

この真相はまた次回。